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勝手にアルドノア・ゼロのその後を敢えて愉快に妄想してみた(現実逃避とも人はいふ) [アルドノア・ゼロ]

ラスト2話以外は、ほんっと~~~に面白かった「アルドノア・ゼロ」

特に、1期のラスト近くのザーツバルム伯の血を吐くような叫びは本当に素晴らしかった。
2期でも、「スレイン、我は地球を制圧したのち、あの赤き星を変える。我の力となれ」というザーツバルム伯のセリフに『ああ、本当にこの人は自分の母星と領民を心底から想い、案じ、そして過去の己を悔やみ、地球を卑下する火星のバース王室に絶望し・・・』と、しみじみし。
そして、そんなザーツバルム伯を、多分慕わずにはいられなかったろうに、それでも『アセイラム姫を救うため』のただその一点において、どうしても『確実に守るためには、王室を憎むザーツバルム伯を手にかけないわけにはいかなかった』というスレインの悩みや悲哀。

・・・・・・・・・・・・ええ、要するにですね、私は火星が何故地球を侵攻したのか?というところに、「すごい説得力」があったからこそ、アルドノア・ゼロが好きだったんですよ!!!いや、好きになったんですよ。

なのに、ラストがあれでしょ?

「全部悪いのはスレイン・トロイヤードです。他の人は悪くありません」ということで、大団円???

ふざけんな・・・・・!!! と、顎が外れましてね。

なんでだあああ!!!!!! とか思いましてね。

んで、まあ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・現実逃避的に「その後、多分、セラムさんの統治は上手くいかなくなりますんで、火星に革命がおきますんですよ」ということを考えて自分を慰めたりしたわけです。

以下は、そんな悲しい人間の妄想です。

・・・・・・・・・・・・・・っていうか・・・・・・・・・・・・・・・あのラストじゃ、アセイラム姫が単に「恩人に後ろ足で砂かけまくった最低女王」で終わっただけじゃないかと私は思うんで、なんで、そんなラストにスタッフさんがしたのか、ものすご~~~~く謎です。

公式HP見ても「王道ロボットアニメ」「大河」がキーワードだったようなんですが、どこの王道ロボットアニメと大河で「ここまで、気分の悪くなるヒロインでエンド」がありますか!!!!!!

王道ロボットアニメというなら、「ラストにヒロインが最低」ってのは、ないでしょうが~~~~~!!!!
大河というなら、ちゃんと納得できる落ちがないとダメでしょうが~~~~~~~~~~~~~~~!!!!

では、くだらぬ妄想参ります。OKな方のみどうぞ(・・・・ご批判は・・・・・・・・・ご自由ですけど・・・・・妄想の自由は認めてくださることはお願いいたします・・・・。また、あのラストが素敵!と思ってる方は、見ない方がいいですので、念のため)
ある日ふと・・・・
『スレイン・トロイヤードを慕う火星の愉快な仲間たち』とゆー、どこぞの政党名みたいものが、ふと、なんとなく浮かびました私でした。

多分、『生活の党と山本太郎とみんなのなかまたち』というののニュースを統一地方選での報道で見たせいかなとは思うのですが、そこからの連想で、さながら選挙運動のように、『スレイン様、スレイン様、スレイン様!』と連呼してるハークライトさんと愉快なお仲間さんによる妙なイメージがわいてしまいました。


いや、あの世界観だと、とにもかくにもアルドノア・ドライブを抱えている「だけ」では、全然テラフォーミングも何もかもが行き詰って、政治体制もダメダメで。だからこそ、地球の資源を欲しがるというか、それしか食い詰めた彼らには道がなかった・・・っていう、「ゲルマン民族の大移動か、はたまた、エルサレムにあったイスラムの富を強奪しに走った十字軍のキリスト教徒の連中か?」的なあたりをブレンドして考えますに・・・

とにもかくにもあの世界では、「火星には、地球の資源を頼らないとどうしようもない」現状がある。
んでもって、今の火星の専制君主制は、「アルドノアの起動権を持つ王」と「王にへつらう貴族」と「貴族にすがる平民」による歪な中で、「悪いのは全部地球人」というわけのわからない「反地球政策」で人民の統治をしているという、変な状況なだけですよね。

それは、もう革命でも起こして改革するしかない。

で、多分、ザーツバルム伯は「王家を断絶させてでも、火星を改革する」というつもりだったんでしょう。
(レムリナ姫という隠し玉はいたけど、最終的には王家の血筋を全部絶やして、誰もアルドノア・ドライブが使えない状態に戻してでも、テラフォーミングさえ出来たなら、後はもうその先はアルドノア・ドライブ使えなくても『王の専制よりはマシ』と考えたのではないかなと。スレインのお父さんの研究が、起動権の汎用化、つまり王家でなくとも使えるようにするっていうものであったのに、どうもザーツバルム伯はそれを隠そうともしていたみたいですし。タイトルの「アルドノア・ゼロ」ってのは、アルドノアドライブなる超技術に頼らない世界を作るって意味につなげるんだろうと、当初私は思ってましたよ・・・・・そうでなければ、アルドノア・ドライブを専制君主の体制に利用することからの意味づけをゼロにする方向かなあとか。アルドノアに頼りすぎて変になっているのがいろいろあるから、あの技術をしばらく封印しないと平和になれないしなあとか。まあ、いろいろと。全部私の希望も予想も外れましたが~~~~!!! スタッフ様の馬鹿!)


と、それはさておき、現実的に考えた場合、なんだかんだ言って、あのラストではちっとも「火星の問題点(王家に従属する貴族と、貴族にへばりつく以外に生きられない平民のゆがんだ限界に来た体制、そして、多分このままだと、早晩、平民から順に飢え死にする・・・。だって、ライエちゃんがダイエットなんてしたことがないっていうぐらい食べ物困ってるみたいだし、ザーツバルム伯クラスの貴族でさえ、合成タンパクぐらいしか食べられないみたいな食糧事情みたいだし。穏健派のマズールカ伯ですら、地球の資源は欲しかったんだからさ~~~~~~~。ええ、ごはんがなければ、ゲルマン民族はローマ滅ぼします。パンがなければ、フランス革命が起きます。民衆が飢えれば中華の帝国は毎回崩壊します。歴史は繰り返す。それについては?と思うのですね)

とはいえ、革命には「何かのきっかけや、シンボル」というものが必要でもあるのですよね。

日本の明治維新にしても、最終的には「天皇」をどっちが担げるか?という利用を、薩長の方が上手かったってのもありますし、徳川幕府自身が「自分達の体制では、諸外国相手には無理、限界」っていう認識があったから、さらっと大政奉還他、徳川慶喜はやったわけですし(でも、あれ、徳川慶喜がトップでなかったら、無駄にもっと長く政権交代まで時間がかかったのかなあと考えると、さっさと徳川幕府の体制に幕引きした慶喜は、傑物だったんだろうと思います)

と、まあ、シンボルも必要ですが、出来れば「できる限り血みどろの内戦は避けて、さっさと政権交代させた方がいい」のも確かなわけです(・・・フランス革命なんて、ルイ16世夫妻をギロチンにかけてから後の方が、ジロンド党とジャコバン党のギロチン合戦になるわ、ギロチンはひっきりなしだわ、挙句が外国からの干渉戦争で台頭したのがナポレオンで、ナポレオンが『皇帝』になるぐらいなら、国王の首を斬った意味はどこにあったんだよ・・・と、フランス革命史と明治維新を見比べる度に彼我の文化の違いを思ったりもするわけですが)

で、そうした種々の歴史を鑑みるに、結局、火星改革するなら『スレイン様が、スレイン様で、スレイン様だから、スレイン様で!!』な、ヤッターマンコールみたいな活動も必要だろうとか、ハークライトさんと、ヨーヨー伯爵ことバルークルス伯あたりが、「実は生きてましてさ~~~」という超ご都合主義な妄想をしますと、
うん! 奴らならやるだろう!!!

とか考えたら、あとは、もう半ばギャグの方向しかもう浮かびませんでした(いや、だから現実逃避なんですけどね)


『みんな~!聞いて~!悪いのはドクロベエなんだよ~!』と、ドロンジョちゃんたちが叫んでも届かない。
参照:夜ノヤッターマン(あれは、本当に素晴らしかった!!!!!!! ラストに真のヤッターマン(笑)が出るというか、そういう方向なんだろうなとは分かっていても、持って行き方が本当に素晴らしかった! シンボルが必要だから、『ヤッターマンに誰かがなるしかない』っていう持って行き方が本当に素晴らしかった!!)

また、ヒストリアちゃんも言った。
『民衆とは、名ばかりの王の従うほど、そこまで純朴でしょうか。私は疑問です』と。
参照:進撃の巨人(連載の最新号でのヒストリアちゃんのセリフ。最新コミックスから続けて、今の別冊マガジン読むとこのセリフも読めますvvv 素晴らしいセリフです。王家の血をひいてるだけでは、ダメで、シンボルになるにしても、何かが必要という。で、実行したんだよ彼女は! 壁の人々を目覚めさせるために!命がけで! セラムさん! 少しは見倣え!!!!!!)

改革に必要なのはシンボル。確かに。
どんな話でも、ひっくり返しには、ちゃあんと演出必要だった。
三国志だってさ~~~~~~~魏の曹操は、漢の皇帝殺さなかったし、劉備は漢の皇帝の叔父・・・を名乗るというか、もう「正当性」というものを民衆というか、大勢になっとくさせるのに必要なのは「シンボル」と「実績」なわけですよ!!!!

(漢の初代皇帝の劉邦なんかの場合も、『竜の子』とか名乗ってたりとかのシンボル性とか、項羽倒しての実績とかなかったら皇帝にはなれませんでしたよね?うん)

いろんな歴史を見るにつけ、実は、先王を殺してとかするより『生かして譲らせる』とか『先王の敵討ち』とか、あるいは、先王がどうしようもない時に限っては『天がもう、その王は見捨てたから云々』という大義名分で、要するに、皆の気持ちが『傾きやすいように持って行く』方が上手くいく。

ついでにいうなら、戦争なんてのは『始めるのは簡単、終わらせるのは大変』
大東亜戦争というか、日本でいう太平洋戦争というか、あのあたりのぐちゃぐちゃなものは『開戦を回避できるものなら、誰だって回避したかった』と多分上層部は全員思ってた(・・・・特に、昭和の天皇陛下は、アメリカの物量知ってたから余計に危惧されてた)

うまい講和なんてない。

第二次大戦の日本なんて、東京裁判でははっきり言って『なんでこの人まで死刑??????』という人まで死刑になってるし、それ以外でも、有名な映画の『私は貝になりたい』のように、命令で仕方なく徴兵に駆り出された人のどれだけが「戦犯」として死刑に「戦後」なったことか!!!!!

ある意味、だからこそスレインが「アセイラム姫のその後の盤石な政権」を確保するためには、もう「地球を完全制圧するしかない」と考えたわけすよね(・・・・それを、姫様が、『私、クランカインと結婚することにしましたから、地球とは和平をします。地球で獲得した領土も放棄させます。悪いのはスレインだけです。お詫びにアルドノア・ドライブの技術その他を地球に差し上げます。今後は、どんどん地球に譲渡します』なんていう、火星の人からしたら『なんで、勝ち戦をわざわざ負け戦以下にするんだよ!!!!』なことにしちゃったわけですよね、あの話のエンド・・・・・・・・・・・・・・・スタッフさん・・・・・・・・・・・何を考えてるんですか。百万回私は聞きたいですよ。あれのどこが王道で、大河かと!)



で、更に色々考えてみた。

まず、数年もたたず、火星では『あの戦争の真実』みたいなもんが、民衆レベルまで広まる。

噂千里作戦(やるのは、火星に戻ったあの戦争経験者たち。でもって、通じてるのは、こっそり助かってるハークライトさん達)

※ちなみに、ハークライトさんやら、バルークルス伯(ヨーヨー伯爵)他は、マズールカ伯を『敢えて殺さなかった、確かにすっごく優秀な軍人の鞠戸大尉が、彼らをこっそり助けてるということで。どさくさに紛れて助けて、更に匿って、更に色々教育して、更にイナホ君は、またあの右目のとこにあの時よりも更にハイスペックに改良加えた義眼を入れて、あれこれスパイ活動&彼らとスレインとレムリナ姫の連絡を色々とるとかね。そういう前提で!

で、優秀な彼らは、彼らより更に優秀な鞠戸大尉とあれこれするんです。

※鞠戸大尉について
あの人、さらっと火星の体制が中世の頃と対して変わらない精神構造云々説明してたし、どう考えても、なんか普通じゃないような気がするんですよねえ。イナホ君が天才なのは確かですが、それの一因は彼が教官だったからじゃないかと。最初から「火星の連中相手に、普通の戦い方では無理」っての実際の経験者でかつ上層部にレポートまで出してた俊英だもん。

でもってイメージですが、鞠戸大尉の場合
『あ~~俺の家? 俺何もねーよ? なんせ、ほとんど焼けたからなあ。え?ヘブンズ・フォール? 違う違う。応仁の乱』・・・とか、どっかの細川の殿様みたいな(笑)そういう実はかなり教養面も優秀でっていうイメージが私にはあります。ええ、妄想ですけど。
ちなみに、鞠戸大尉はマグバレッジ艦長には、あの戦争直後かその前に、もう食われてるというか、襲われてるというか・・・。そもそもが、マグバレッジ艦長のお兄さんが、絶対勝手に『自分の妹とくっつけるんだ!』と燃えていたと思いますので、さっさと婚約状態→結婚→おまけに子持ちロードへ・・・と考えてたりしてます。ええ、妄想ですが。
ま、超美人でしかも頭の切れる奥方と、あれでいて実はとっても優良物件間違いなしの鞠戸大尉はその後地球での『憧れの夫婦』でロイヤル扱い・・・でいいんじゃないかと。
ええ、妄想ですが!何か?
でも日本人の場合、いくらでもそういう古い血統とか残ってそうなんですもの。マグバレッジ艦長の系譜も、実はヨーロッパの古い系譜でとかあったりしたら、火星の貴族たちなんて所詮は地球の食い詰めが移民した二世か三世なんだから、さぞ、プライドが砕け散って、あとは鞠戸大尉を師とでも仰いでどんどんと『良い方向へ、政治の勉強』すればいいと思うんですよ。
はい。妄想ですが、何か?(・・・・すみません、ちょっとぐれて、脇道ずれました・・・・・・・・・・・・・)

と横道にそれましたが、で彼らが何をするかっていうと、噂千里作戦ですよ当然。(別名、プロパガンダ作戦とか、色々昔からあるじゃないですか)

要するに「今の政権(アセイラム女王のバース帝国)はおかしいじゃんか!」宣伝ですね。

火星の王女を、たった一人の地球人の少年が暗殺しようとして、更には、火星の全権力を掌握しようとしたと『火星の王室』はそう公表しているけど、実は違うんだよ~~と。

『実はさ・・・まったく逆らしいぜ?』
『逆?』
『そ、トロイヤード卿は、アセイラム女王が地球びいきすぎて命を狙われたのを、必死にお守りして、そのために、逆に故郷である地球をも攻め滅ぼそうとされたらしい』
『えー?じゃあ、今の女王様って最低じゃん! 恩人に対して、礼儀もないのかよ?』
『だよな~~~。でもさ。俺達に何が出来るってのさ』

所詮相手は・・・王や貴族に勝てる訳が・・・ぶつぶつぶつ・・・・・

『でも、トロイヤード卿は、王でも貴族でもなかったのに、しかも火星の者でもなかったのに、ザーツバルム伯のご養子になられて、更には、一度はアセイラム姫を奉じて新たな国造りを目指されたんだぞ!』
『あ、俺の・・・戦死しちまったけどさ・・・兄貴が・・・俺への通信で・・・絶賛してた・・・・・・・。あの方なら、ついていける。未来があるって・・・・。結局・・・・兄貴も死んで・・・・俺は、戦犯の弟扱いだけどさ・・・』
『なんか、やっぱ変じゃね?』
『つかさ~~~どう考えても、こんな政治する女王よりは、スレイン・トロイヤードのが良かったってことじゃねえ???』
『けどさー、ぶつぶつ』


で、おい?
今の女王様って最低じゃね?
だよな・・・
俺たちどーなんだよ?
地球の連中だって俺らの事恨んでるんだろ?
そこにアルドノア・ドライブばんばん輸出してさあ・・・・

『今度は俺たちが滅びるんじゃ?』

なんて空気がムンムンとしてる中で、貴族様が平民弾圧事件が起きて、一気に大騒ぎ(まあ、ロシアの血の日曜日事件みたいなもんだ。それは、多分、一番皇帝万歳なクランカイン君あたりがバカするのだ)

で、収拾がつかなくなりますと。
で、ロマノフ王朝末期と同じく、アセイラム女王は退位宣言して、王宮から去ります…なんてしようとしたら、シャトルが謎の爆発。

なんだかんだで、王様が消えた。さあどうなる?(・・・実は、こっそりこれは生かして逃がしてる。ここで逃がすのも、ハークライトさん達の作戦のうち。つか、アセイラム姫を本当に殺すってのは、絶対にスレインが頷かないから。スレインに『改革のシンボル』になってもらうには、セラムさんは殺さないのが絶対条件だから。これも、イメージは、ロマノフ王家が、いつの間にか殺されたみたいなもので。あれも、末の姫様とか、未だに生存説あるし)

と、とにもかくにも、そうなるとごっちゃごちゃになる火星。
地球側としては、むしろそれは「お、これは今の火星の連中に取られてる、領地を強引に奪還するチャンスか!」とか思うんだけど、そうは問屋がおろしません。

ぐちゃまらになったとこを、既に、鞠戸大尉から『地球の文化や政治や軍事作戦色々の面』で、完膚なきまでに叩きのめされ、いつの間にか、そうこうするうちに『スレイン様を慕う愉快な仲間たち』になった方々が、これまた愉快痛快に制圧(クランカイン君…ごめんよ、君が今度は貧乏くじだ。君のところでの不祥事だからね、ってことで逮捕されて、アセイラム女王は行方不明扱いの責任を取ってもらうということで、謹慎処分。牢屋送り・・・殺すのはしない。アホだけど、殺すと皇帝派の古い連中の抵抗が酷くなるから、敢えて生かす。全部このあたりの作戦は鞠戸大尉に叩き込まれてる(笑)ってことで!)


そんな状況下、隠された姫様と共に、『死んだはずのスレイン・トロイヤード』が、火星の改革のためにと登場。皆に、故ザーツバルム伯がおそらくは夢見ていた新しい国づくり、新しい火星を『不遇な生い立ちでありながら、皆と共に歩みたいというレムリナ姫のために、皆、力を貸してくれまいか』と提唱。

人民の支持ゲット。
『この新王家なら(実績のスレインと、王家の正当性のシンボルのレムリナ姫の組み合わせ)』

で、愉快な仲間たちと共に、新しく国づくり始めたのでした。

その後、地球とは、まあ、緊張したり、交流したり色々ですが、それこそ中世ヨーロッパでの陣地取りじゃないですが、『負けた分はしょうがないけど、あんまりいつまでも争うのも・・・』と、少しずつ歩み寄り外交。

アルドノア・ドライブは、地球には輸出せず『火星のテラフォーミング』のために研究を更に進めやっていく。
あ、最終話で、セラムさんが起動させたアルドノア・ドライブ他は、地球にいるメンツ(主にレムリナ姫とスレインとチーム・デューカリオン号の皆々様の手で、どさまぎで全部停止してるってことで! それにより、セラムさん死亡がより確実にあっちこっちに信じられてくわけですよ)

アセイラム女王死亡となれば、火星どうなる?誰が率いる?ってことで、
火星の新王家は、レムリナ女王と伴侶のスレインということで、上手くもっていく。
庶民の星はハークライトさん(あれだけ出世したからね!)

めでたし、めでたし。

以上が、革命のシナリオでした
(こんなもんを愉快な仲間たちが一生懸命考えてる図が一番笑えるなあと、自分を慰めていたのでした)

なお、細かいところでは、個人的には、火星安定は地球にもいいでしょうってことと、地球がお好きなマズールカ伯には、ユキ姉がお嫁さんってので、より友好になりませんか?なんて考えてるとこれまた楽しいです。

セラムさんは、多分恋愛脳がないような気がしますので、一生イナホ君の「お友達」でいいんじゃないかなと。
イナホ君も、多分「僕は一生、ユキ姉の世話をするんだと思ってたけど、まあ、一人増えたか」って感じで。

しかし、スレインには、あれだけ惚れさせたんだから、きっちりレムリナ姫と「本当の結婚」していただきますとも!!!!!!! で、そっちも子沢山の家庭作って『帰るところ』をレムリナちゃんにつくってあげてね!!!

マグバレッジ艦長は「どうやったら、夫を射止めることができるか」について、時々、レムリナちゃんの相談相手になってあげるといいかなとか思ったり一瞬したんですが・・・(笑)

でも、『君が何故モテないか教えてあげましょうか?』と副長ちゃんに言い続けた人ですからねえ・・・ちょっとこれは無理かしらん?
・・・まあ、あの人は豪快すぎるので、艦長よりはイナホ君にスレインをつついてもらう方がいいかな。
そうですねイナホ君あたりに、『あのね~~~君じゃないと、レムリナさん本当に死んじゃうよ? 責任取りなよ』と、あの淡々とした感じで、イナホ君が嫌味百倍で蹴り倒すようにして二人をくっつけるのが現実的かなと(笑)。

更に、ハークライトさんの嫁としてはエデルリッツァちゃんあたりどうでしょ。
アセイラム女王お亡くなりの後は、レムリナ女王の筆頭侍女になるであろう彼女は優秀ですし、多分、もともと王女の側近になるぐらいなんだから身分も貴族の出だろうと。ハークライトさんのことも前から知ってるから嫌いじゃないとは思いますし。(何よりも、それこそ『元は貴族の出身の嫁までもらえた平民!!』となると、ハークライトさんが庶民の星になり、火星の未来の象徴に!!!いーじゃないか!と)

レムリナ姫は、地球での治療である程度歩けるようになってるといいなとも思います。
スレインに縋り付きたくても、自分の足で歩けなくてそれさえもできなかったのは、とても悲しかったと思うので、どんな辛い手術でもリハビリでも耐えるだろうと。
(もちろん、レムリナ姫の出自は、チーム・デューカリオン内の秘密ですよ。連合軍には秘密でってことで)

・・・・・・・・・・・・つか・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「キルラキル」の最終回とか見返すと・・・・これっぐらいの何らかの「すっきり納得できるラスト」がどうして、スタッフが用意できなかったのかと!!!!!!!

でも、スレイン生きてますからね。そして、セラムさんとクランカイン君に統治能力は期待できない以上、円満な政権交代のためには、これぐらいがいいかなと思いますわ。

本当は、アセイラム姫とスレインが夫婦に(本当はレムリナ姫が身代わりしてた時の宣言だけど)なっちゃう方が無難だったんだろうなとは思いますけどねえ(・・・・どうせ、イナホとスレインとどっちにも、勝者を作らないでおこうということで、ああいうアホラストになったんでしょうが、アホすぎる)

なお、スレインが「女王をたぶらかして」というイメージは困るので「もともと、アセイラム女王が意識不明だった頃、妹であるレムリナ姫がスレインと共に必死に戦っていたのが、あの戦いの真相だったのです!」にすれば、スレインが不実男ってことには民衆には見えないだろうから、そこの調整は・・・ハークライト頑張れ!

つか、実際、セラムさんが目を覚まさなければそうなったわけだしね。

・・・・・・・・・目が覚めた途端に自国民の不利ばっかりする女王ってどうよって、未だに思いますわよ・・・・

だって、勝ち戦だったんですよ? スレインにまかせとけば、火星の人々は少なくとも「資源」は堂々と手に入れられたんですよ? なのに、最終決戦のど真ん中でいきなり火星の軍を大混乱させる演説ぶちかまし・・・・。

あれさあ・・・・・・・・・・スレインが「即決で、わざと負け」してくれなかったら、「トロイヤード卿についた方が有利だ!」「そうだとも、あのトロイヤード卿の元での宣言こそが正しい!」「この今のアセイラム姫の宣言とやらは、おそらく地球側のかく乱作戦だ!」「そうだとも、我はこのまま戦闘はやめぬぞ!」「大体にして、地球連合軍側は停戦していないのだから、我らが止まる必要もない!」
という抵抗する火星側と、逆に、クランカイン君とあちらの愉快で頭の悪い「皇帝だけを愛してる(?)」な「皇帝についてる方が得だも~~~ん」「地球人のトロイヤード卿、もともと嫌いだもん」「クランカイン卿と結婚するアセイラム様なら、そっちのがいーわ~~~~」という勢力と、火星が二つに割れて、ある意味自滅な同士討ち・・・・・・・・・・下手するとセラムさんも巻き込まれて死亡。

・・・・・・・・・・・・その可能性は十二分にあったと思うんですけどね・・・・・・・・・・・

月面基地までご丁寧に自爆するまでスレインがやってくれたから、あなたのむちゃくちゃな「和平を求めます!」っていう主張通ったんですよ、アセイラム様・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

その恩人に「全部の責任」負わせて「美しい思い出です」とかなんとか「勝手に過去のことにして、涼しい顔」って、あなたねえ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

んな女王、マジでいらんわ(怒) と・・・・・・・・・・・・・・・・・普通、火星の人が思わないかねえ???????
ふううううううう・・・・・・・・・・・・・・・・・・(T_T)

そんな妄想というか、現実逃避してる日々だったりするのでした。

アルドノア・ゼロ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・罪なアニメだ・・・・・・・・・・しくしく
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ビアス

どうも、こんばんわ。
ビアスです。

最近アルドノア・ゼロを見直してみましたが(もちろん、最終回を除いて)やはり根本的に面白いですね、この作品。
何がまずいかって、まさに管理人が書かれている通り

>ラスト2話以外は、ほんっと~~~に面白かった「アルドノア・ゼロ」

これに尽きます。
期待させるだけ期待させて、あの終わり方だから……今でも肯定派と否定派で凄い論争なってしまいました。

好きなキャラが悲しい終わり方をするのは、いつまでたってもやっぱり慣れませんね。
OVAとか出て、結末が変わる「if展開」がないものか……と、今でも期待しています。
私の知人などは、本当にif展開の同人誌を出す気になってますし。

「原作で不幸な結末を迎えたキャラの幸せなifが見れる二次創作は優しい嘘」

という言葉がありますけど、本当にその通りだと思います……

だから今回管理人さんが書かれた「if」も、全然ありだと思いますよ。
そうでもしないとやってられませんからね、あの終わり方は……
by ビアス (2015-04-18 00:45) 

Echidna

ビアス様、ありがとうございます(笑)
ええ、本当に「ラスト2話以外」は、ほんと~~~に面白かったんですよね。
だからこそ、もうもうもう・・・・と、言いますか。

if同人誌ですか? いいですね、それvv
見かけたら、私、即購入しますよ。むしろ、皆さんが色んなif描いてくださらないかなあ・・・・・・・・・・・・・・・

スレインが、「全部の罪を背負う」ぐらいは、まあ本人望むところとは思うのですが、「セラムさんが、全てをスレインのせいにして平気な顔で過ごしている」のが、あれが、いかん!!!! と思うのですよ。

少なくとも、火星の人間が「あれ」を納得するのか???というあたりが。
大体にして、自分の名前で「地球討伐」しようとしていたことについて、どうごまかしたのか、全然描かれてないし。「偽者がやっていたんです」とか言い張ったとしても、はっきり言って、火星の側からしたら「偽者だろうが、地球制圧させてくれた方が良かった」ってなるはずで・・・・

だからこそ、イナホが途中で「彼女が本物であろうが、偽者であろうがもうどうでもいいんだ。誰も彼女の声を聞こうとはしないだろうから」っていうセリフが重要だったはずなんですが、なんでそれが消えたのだ、スタッフ様!!!!と思うのですよ、はい。

なので、勝手に妄想で補完して自分を慰めてますよ。

ほんと、そうでもしないとやってられないので。

なんで、あのラストにしたのか、スタッフ様には本当に何百万回でも聞きたい・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「そして、アセイラム姫は、大人になったのである(そして、少年は大人になる)」のつもりだとしたら、「アホか」としか言いようがないですよ。

火星にとっても、地球にとっても「共に栄えることが出来る未来」のためには、ある程度地球からの資源奪取に加えて、火星の政治システムそのものの改革、それも今回自分が味方にした「皇帝派」の「特権」について切り込んでいかないとダメだっていうのに、どーするんだか?

クランカイン君はじめとする「皇帝シンパ」は、「平民はゴミ」と思っている連中でしょうし「地球人は劣等民族」と思っている連中ですよ? それを味方にして・・・・(マズールカさんは違うようですけど、クランカインの人脈は少なくとも、「地球人を見下す連中で、さらに平民もゴミ屑同然に使い捨てる貴族連中」でしょうに)

ほんと~~~に後味がすっきりしないラストで、未だ納得できませぬ。

そして、レムリナ姫なんて、スレインがいなくなって生きていけるのか?とか心配です。スレイン自身以上に「スレインを慕って、スレインに色んな希望を託した火星の人々の思い」をスタッフ様が見事に踏みにじったというか、忘れたというか、セラムさんが「そういう火星の人々の思いを丸っきり無視した女王になった」というのがね・・・・・・

そんなラストあるんかい??? と納得できないわけですよ。

ほんと、自分なりに考えないとやってられませんわあ・・・・・・・・・

肯定できる方はある意味幸せでいいなあと思いますが、私は、やっぱり納得できないラストです。

特に、火星の窮状について何も解決しないラストが!!!!
アルドノア・ドライブの輸出ごときでなんとかなるなら、最初の初手の初手から、アセイラム姫暗殺を理由にしてまでも、ザーツバルム伯が地球侵攻する必要なかったじゃないのさ~~~~~~~~~~~~~~!!!と思うので。
(お祖父様が、輸出にでも力入れてれば良かったんですよ。あるいは、二代目皇帝あたりのところで、そうすれば)

ほんっと・・・・・・・・・・・ラスト以外はいいのに・・・・・・・・・・・

罪なアニメですよね・・・しくしくしく

いつもありがとうございます。
私は個人的には、あの後「スレインは、割と早くにイナホの手引きで牢を脱出して、火星改革のシンボルになる」と思っております。

火星の平民にとっては間違いなく彼こそが「希望」だと思うので。

役立たずの女王はいらんです。
ええ、まったく・・・・・・・・・・(セラムさんが最低最悪なキャラになったのって、デビでの七海レベルかそれ以上かと。なんで、ヒロインをそうするかなあ・・・・・王道なら、変なことしなきゃいいのにね・・・)
by Echidna (2015-04-18 01:55) 

Guy Fawkes

初めまして、Echidna様。
Guy Fawkesと申す者です。
放送終了から5ヶ月経過した今も当該作品の完結に腑に落ちず、
深い不満と疑念を持っているバカ者でございます。
最終回レビュー(http://echidna.blog.so-net.ne.jp/2015-03-29)と合わせてご拝見した結果、
自分の申し上げたいことを見事に代弁して頂いたようで感銘を受けた為コメントさせて頂きました。

この場で列挙したいことは概略だけでも山程あるのですが、
管理人様が列挙した事の重複を承知で一言に申し上げますと
「それで解決するなら戦争する意味無いだろ!?」という点です。
もっと言えば、この作品自体のプロットが「双方に大義名分が存在する勢力同士のせめぎ合い」と思っていたのに
最終回手前の数話で「火星の一方的な侵略に抵抗する勇猛果敢な地球」というこれまでの人物相関や人間模様を木っ端微塵に吹き飛ばした別物にすり替わってしまったと言わざるを得ません…
第一、あの終わり方ではアセイラムやマズゥールカを含めた所謂「和平派」と呼称できる登場人物の存在意義が何処にも見出だせなくなってしまう。
それ故に和平に説得性が存在しない、これが大問題なのです。

特に同感したのはこちらの危惧感です…
>ぶっちゃけアルドノア・ドライブ起動権が汎用性認められたら、単に、地球の軍事力がアップして、今、火星の騎士達が「自分達の領土」としているところに対する「レコンキスタ(国土回復運動)」と、あとは、火星内部での「王でなくても、アルドノアドライブ動かせるなら、王制にする必要ないじゃん」というわけで「王政廃止運動、ぶっちゃけ、アルドノアドライブ争奪戦による革命」が起きて、内ゲバの末に火星は衰退・・・・しか、道が見えないんですが!

まず地球ですが、劇中で「未だ居座る火星騎士が~」というニュースでの言葉に沿えば連邦軍が掃討作戦を進める内に、もしかすればアセイラム女王派の騎士達は一定の共同戦線を結ぶかもしれません。
しかし、アルドノアドライブの汎用化という新技術の普遍化を伊奈帆くんに人工義眼を装着させたような連邦軍が軍事転用しない理由が見当たらないのですよね。
すると、どうなるか?仮に騎士達を放逐した後に待ち構えているのは、
火星という「共通の敵」を消失したことから地球は「連邦制」に拘る必要性や旨味も消失。
更に開戦以前から推めていたアルドノアの軍事転用について連邦内部で利害関係が多極化、かつて存在したアメリカやロシア等の大国や少数民族・宗教その他諸々の組織が乱立して地域紛争やテロの時代が訪れるのは想像に難くありません。東西冷戦後のユーゴスラビアの様にね…
少し感情論を交えて言えば、元々地球連邦って最高司令部に対するマグバレッジ艦長の危機感を漂わせるセリフからも有能な組織とは到底考えられないのですよね…(幾ら天才でも、一介の高校生一人に惑星一つの安全保障を委任するとか)
もしかしたら、あの無能で馬鹿な司令部の事だから、火星基地回収後に
「界塚少尉は任務を逸脱した私情からアセイラム姫暗殺作戦の妨害を行った」として軍法会議にかける気が…

翻って火星側は管理人様の仰るようにアルドノアドライブ自体が封建制度に従った専制政治の支柱になってきたのだから、それこそ死んだことになっているスレインをイコンとして帝政打倒の革命が志向するのは自明の理。
一部の脳天気な方々が「食うに困らなくなったのだから文句言わないだろ」という意見もありましたが、今まで受けてきた仕打ちをそれでチャラにできるならそもそも戦争なんて起こってないっての…
ペレストロイカとグラスノスチで崩壊したソ連や東ドイツ・東欧を知らないのか!

まー、ここまで並べ立てましたがキリがないですね(苦笑)
正直、伊奈帆くんは好きではあるのだけど人間味がこれっぽっちも感じられないし、彼を含めて地球側には一応「ヒーロー側」なのにあまり感情移入も理解もできませんでした。
むしろ、「悪役キャラ」とされてしまっているスレインを筆頭に、
ザーツバルム伯爵やハークライト、そしてレムリナ王女の方が共感できるってどういうことなんだ…
きっと管理人様や私が上に書いた様な政変が起こってもスレインの心はアセイラムに向けられているのでしょうね~
クランカインくんよう…クルーテオ伯の要陸城のブラックボックスを回収して、鞭でズタズタに打たれても何一つ口を割らないスレインの映像をアセイラムに見せてやれよ…
それで彼女が詫びの一言もなきゃ、狂うぞ(クルーテオだけに)あたしゃ。

最も私が製作陣に言いたいのは、何か良し悪しの評価以前に作品上の事実関係が断片的過ぎてどうにもならないんですよ!
困窮に喘ぎ、大量の餓死者を出している火星本国の描写も無い。
元々は地球からの開拓民だった筈の火星人が何故地球に反旗を翻したのかも、そもそも「アルドノアドライブ」とは何なのか掘り下げられない。
只々「火星は悪い異星人」としての構図があの最終回を以って決定づけられてしまった…
まー、一事が万事って程でもないけどクランカインさんが出た辺りから漂う露骨な「テコ入れ」臭が最悪の消化不良をもたらしてくれましたわ。
(原案担当のミスター虚淵が3話で降板した後、高山カツヒコ氏に脚本の引き継ぎが上手くいかなかったのか…?)
場違いを承知で政治的な事を言いますけど、アメリカに従属してる国のエンタメだから仕方ないのかしら…?

でもまぁ、慰めの一つとしてあれだけスレインを疎ましく思っていたエデルリッゾが2ndシーズンから「スレイン様!」と誰よりも彼を慕う最大の理解者になってくれた事が唯一の救いでした。
レムリナ姫を伴侶に迎え、ハークライトを参謀として伯爵に。
そして「ネオ・ヴァース帝国」事実上の最高指導者となった、
純白の燕尾服に身を包んだ「スレイン・ザーツバルム・トロイヤード大公」
…見てみたかったな(笑)
by Guy Fawkes (2015-08-21 23:04) 

Echidna

Guy Fawkes様

コメント&更に深く熱いご意見とご考察ありがとうございます。
ええ、まさにその通りなんです。

それで解決しないから「戦争」というテーマは・・・どこに行った?
というのと、本当に、作品上の事実関係が断片すぎ。

特にご指摘の、
>困窮に喘ぎ、大量の餓死者を出している火星本国の描写も無い。
>元々は地球からの開拓民だった筈の火星人が何故地球に反旗を翻したのかも、そもそも「アルドノアドライブ」とは何なのか掘り下げられない。

・・・・これです。本当にこれなんですよ。
てっきり、2期をやるというからには、「これ」、つまり「火星」についてのバックグラウンドを、よりきっちり描いてくれた上で展開してくれると、と~~~~っても期待していた私をどれだけ失意のどん底にしてくれたか・・・

あんなアホな結末の2期をやるぐらいなら「いろいろ謎だけど、このあとまだまだ続くのよね・・・・痛ましい戦いが、きっと」っていうニュアンスだけでまとめた1期の方が良かったですよ。(想像だけで、後はこっちで勝手になんとかしますんで)


>場違いを承知で政治的な事を言いますけど、アメリカに従属してる国のエンタメだから仕方ないのかしら…?

いや(笑)単に「無能」だっただけじゃないですか?はい。今回のスタッフが。そうでなければ、妙な横やりが入ったのか、あるいは、一部で囁かれている腐女子向け(?)には「イナホ×スレイン要素を入れて、姫は除く」というアホな考えがスポンサー様から来たので、それに乗ったとか????(DVDがその方が売れるとか勘違いしたとか)

といいますか、アメリカに従属してる国のエンタメというなら、逆にもっと最初っからもっと「地球マンセー」で描くはずでしょう。

ものすごい過去作品でなんですが、フィリピンで今も愛されまくっている「ボルテスⅤ」というアニメがあるんですが、これなんて「地球側は最初は侵攻されてる哀れな被害者」で描かれつつ、実は、何故、ボアザン帝国が侵攻してきたかというとあの帝国の歪んだ帝政の云々・・・まで、さらっと踏込み、敵国の政治体制についてまで、さくっと描いてましたよ?
あと、それこそ昔々のアニメになってしまいますが、「宇宙戦艦ヤマト(の最初の映画の方ですが・・・ちょっとその後のシリーズはおいておいて・・)」だって、「ガミラス帝国」にも大義がある前提でのもので、基本、日本のアニメの特徴は、「戦争は、結局何も生み出さない。戦争は互いの正義のぶつかり合いで起きる」という「戦争の痛ましさ」を前提にしたものがほとんどなんですよね。
私の大好きなアニメで「シムーン」というのがあるのですが、これなんて、まさに「敗戦していく第二次大戦末期の日本の悲哀」をバックグラウンドにしているのが、すごく良いです。戦争は、決して「善悪」でなく「対立するものがある以上起こり、人類絶滅でもない限り、また繰り返す。勝者は更に戦争をする」ってあたりが特に。

もし、アメリカにもっとおもねるのなら、ハリウッド系のもののように「正義はアメリカ! 正義は地球! 正義は我らのみ!!!!」ではないでしょうかねえ。
日本のアニメ(特に戦争ものというか戦いをモチーフにしたもの)はそうではなく、「逆に敗戦国であるからこそ描ける素晴らしい感性ゆえの独特のもの」と私などは思っているのですが、今回のアルドノア・ゼロの大失敗は「安易なハッピーエンドに無理やり持って行こうとした無能脚本スタッフ他」のせいだろうと勝手に思っております。
同時期にやってた、夜のヤッターマンあたりの爪の垢でも煎じて飲んでいただきたい・・・・純潔のマリアも・・・!

そして、エリア88ぐらい読んでから戦争ものは描いてこい・・・と、ちょうど今年のコミケのカタログが「エリア88」だったので、またしても、むうむうと思いました(笑)

>でもまぁ、慰めの一つとしてあれだけスレインを疎ましく思っていたエデルリッゾが2ndシーズンから「スレイン様!」と誰よりも彼を慕う最大の理解者になってくれた事が唯一の救いでした。

ですね。
と、同時に、彼女が「スレイン様は・・・・!スレイン様は、変わってなどいません!」と泣きながら必死に(主に逆らうなんてありえないあの子が!)言ってるのに、それに耳を貸さない「アセイラム姫」ってさあ・・・・・・・・・・・・と、もう、終盤のアセイラム姫殿下には、とにもかくにもドン引きもいいとこでしたよ、私は・・・。

姫様のご印籠でなんとかなるなら、話そのものがいらないでしょうが!とか、あんたスレインのことほんと何にも分かってないのねえとか。スレインだけじゃなくて、誰のことも分からんのね・・・為政者やれないよ、それじゃあ・・・とか(性格が良くても駄目なのは、マリー・アントワネット他で証明されておりますわ。あの帝国、まともに帝王学を姫に教えておけ!と怒りさえ覚えますよ)

>レムリナ姫を伴侶に迎え、ハークライトを参謀として伯爵に。
>そして「ネオ・ヴァース帝国」事実上の最高指導者となった、
>純白の燕尾服に身を包んだ「スレイン・ザーツバルム・トロイヤード大公」
>…見てみたかったな(笑

私の妄想の中では、「ネオ・ヴァ―ス」で「幸せ計画!なんてストーリーで勝手に、まさに、おっしゃるイメージにて補完されていますよvv

ええ、妄想までは、スタッフに荒らされませんから。
幸せな妄想に・・・・・・・・・逃げないと、辛くてやってられないという・・・

罪なアニメですよね、ほんと。

ほんと、余力があれば、「勝手に、その後のアルドノア」とか書いてるとこでした。・・・・まあ、脳内補完で耐えてますが・・・・

今回は、熱いご意見とご賛同心より大感謝です!
良ければ、また是非お越しください。

まだまだ語れますよ!

ええ、レムリナ姫とスレインとハークライトとヨーヨー伯爵による、「アルドノアドライブを最終的にはゼロにする新生バース帝国物語」

夢ですけどね。・・・スタッフさんがぶっ壊してくれた残骸を拾い集めての悲しい視聴者の・・・・ふ・・・・。

by Echidna (2015-08-22 02:47) 

Guy Fawkes

残暑お見舞い申し上げます。
そして、ご丁寧な返信を本当にありがとうございます。

結論から申し上げると、製作者の方々には人と人が殺し合う中の人間模様としての「戦争」を描く覚悟も度量も不足していたということでしょうね…
「ボルテスV」も「宇宙戦艦ヤマト」もヴィジュアルこそ今では古くとも、
内容の充実さは見事でしたねぇ…
惑星間の戦争を描いたロボットアニメの金字塔と言えば、本放送では打ち切りになりましたがファーストガンダムこと「機動戦士ガンダム」
ちょうど昨年に私がアルゼロの前情報を知った時は、この作品で主軸となる地球連合とジオン公国、もっとフォーカスすればアムロ・レイとシャア・アズナブルの関係性を彷彿とさせ、
「現代に生まれ変わった様な作品になるのか!?」と勝手な期待を膨らませていたのですが…いやはや、ご覧の有様でございます(苦笑)

>てっきり、2期をやるというからには、「これ」、つまり「火星」についてのバックグラウンドを、よりきっちり描いてくれた上で展開してくれると、と~~~~っても期待していた私をどれだけ失意のどん底にしてくれたか・・・
>「安易なハッピーエンドに無理やり持って行こうとした無能脚本スタッフ他」のせいだろうと勝手に思っております。

いや~1stシーズンであれだけ煽っておきながら、姫君の演説一つで幕引きでしょう?
やはり、「一見、差別意識と憎悪に満ちた火星側にも一定の大義がある」
という事について何一つ考えていなかったのでしょう。
結局、創作物は作中で語られた事が全てになってしまう以上
あの結末では地球側が絶対善であると受け取られても仕方ない。
私はそんなものを創作物とは決して認めませんけどね!

長々と付きあわせてしまい、申し訳ありませんでした。
きっと、アセイラムの言葉を借りれば昨年夏から今年春までの「質の悪い思い出」だったのでしょう…
大作に成り損ねた作品ほど虚しいものはありませんね…

急に気温が下がったりと秋が見えてまいりましたが、
ご自愛くださいませ。
また何かお話できることがあればお邪魔致します!
それでは、また!
by Guy Fawkes (2015-08-26 01:50) 

Echidna

Guy Fawkes様

こちらこそ、色々ありがとうございます。
まったく、本当に罪なアニメですよね。あれは。

>結論から申し上げると、製作者の方々には人と人が殺し合う中の人間模様としての「戦争」を描く覚悟も度量も不足していたということでしょうね…

要するに「無能」だったということでしょう。無能なのに、己の技量を勘違いして手を出した挙句に失敗した。
・・・『世界の平和は俺が守るぜ!』なアメリカさんが、世界中に紛争をまき散らしているのと、何か似ているような気がするのは気のせいではありますまい(ついでに、『日本を取り戻せ!』とか、何をどう取り戻すのかも謎な意味の分からない勇ましいことおっしゃっている某首相にも、どうも同じ事が言えそうですが。ええ、特にある意味、ある層には、ある種の期待をさせて、でも能力は『無い』から、結局、腰折れになっていくという。何がしたかったんだ?と、最後はそうツッコミを入れるしかないような体たらくになっていくという・・・。頼むからどさくさに著作権侵害の非申告罪化だけはしないで欲しいですが。あれで得するのって、自力でこれ以上の文化を作れないアメリカだけなんですから)

>長々と付きあわせてしまい、申し訳ありませんでした。

いえいえ、これっくらい全然長くありませんよ?(^O^)/
(私のブログは自分の意見表明だけで、えらく長いですから・・・ええ、ツイッターのような140文字の世界では到底無理なので、未だあの世界に入れない体たらくな身の上です(^_^;))
長文はむしろ大歓迎ですので、お気になさらずvvv

>きっと、アセイラムの言葉を借りれば昨年夏から今年春までの「質の悪い思い出」だったのでしょう…

ほんっと~~~~~に「とっても素敵な悪夢のような」ものでしたね・・・
夢見た分、色々返せ!と叫びたくなるような。

>大作に成り損ねた作品ほど虚しいものはありませんね

言えます。
期待した分だけ、「バカ~~~~~!!!」と言いたくなります。
最初から期待していない作品なら、別に思い入れもないんですがねえ。

・・・・・ちなみに、私にとってそれについて手痛い思いをした作品の最たるものが、「ジパング」です・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

スタートは面白かったのに! 途中までも面白かったのに!
日本が「絶対に負ける前提での条件に、ミッドウェーでの大敗戦直後に放り込まれたタイムスリップした現代の価値観を持つ自衛官がどうするか?」が肝だったはずのジパングが、ラストに「日本は講和しましたので、敗戦は免れ、国防軍も持ってます」なことになった時はもう・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
かわぐちかいじの馬鹿!!!と叫びましたよ。
いや、沈黙の艦隊の消化不良なラストを見ていたのなら、最初から予見しとくべきだったんだろうとは思いますが。沈黙の艦隊で失敗したから、やり直すって最初に語っていた作者の抱負を信じた私がバカでしたわ~~~(泣)

ご指摘の「ファーストガンダム」についても、本当にあれも、打ち切られた最初の最初のガンダムは、まさに金字塔と私も思います。
特に、それこそアムロら「子供達」が戦争に駆り出されることについて、悩み悩みしている姿が良かったと。
なのに、人気が出始めてシリーズ化していくにつれて、段々と「はあ????当初テーマはどこへ???」になっていったのは・・・・・・・・・・・・「逆襲のシャア」に至っては、何がしたかったんだよ一体・・・・・・・・・・・・・ですし、他シリーズも「???」ですし。
もう、今となっては、最初の最初のガンダムで止めて欲しかったとか思います。ええ、本気で(ヤマトもですかねえ・・・・シリーズ続けてどんどんダメになっていくという。戦争ものじゃないですが、BLEACHというマンガがあるんですが、あれも無駄に長く続けているうちに話が自己崩壊をという悲しいことに・・・・・・・・・・・・・・・・・)


私見ではありますが、「大作」で、最後まで綺麗にまとまった直近のものと言えば、やはり「クレイモア」でしょうか。

あれは、最後の最後まで見事でした。

あと、微妙に不完全ですが、それでも「戦争」というものにきちんと向かい合い「敗戦国ならばこそ描けたアニメ」は「シムーン」だと思います。まあ、キャッチコピーの「2006年を百合色に染め上げる」は、明らかに嘘でしたが(笑)あのキャッチコピー、スポンサー様をだますために使ったのか?と思うと、苦笑いものですが、作品自体は(あれこれ粗はありますが)戦争ものとして「主人公の国が敗戦で終わり、また戦争になる」という非常にドライな視点が徹底しているのが良かったです。敵の視点なども明確でしたし。

今、心配なのは「蒼穹のファフナー」ですかねえ・・・・
あれも、最初の10年以上前ですか?のものが一番出来が良くて、どうも、2015年に作っている今のは「着地が妙な駄作で終わりそうな嫌な予感」がひしひしとするんですが・・・・・・・・・・(最初のファフナーのは、「戦いたくないけれども、どうしても巻き込まれてしまう悲哀」が良く出来ていたと思うのですよ。今のは・・・・・・・・・・・どうなんでしょうね・・・・)

最近の政情が、どうにも怪しいので、今こそ昔のアニメでも再放送でもガンガンやって、ちゃんと「戦争の空しさ」と直面した「安易エンドなしのもの」を流して欲しいものです。

姫様のお声一つで終わる戦争なら、あんな話いりません!!!!
本当にそう思います。心から。(アルドノア・ゼロは、姫様では、絶対に終わらせたくても終わらない泥沼になってしまっているという前提だから、良かったんじゃないですか、ばかぁ!)

失礼しました・・・・・・・・・・・・・また、語りに来てくださいませ(^_^;)
良かったらですが。はい。(メールでもなんでもOKですよ。そして、長文は大歓迎ですvv)
by Echidna (2015-08-26 23:40) 

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