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冬コミ前に、うちのデビ本解説、ちょっぴり [デビデビ語り(私的キャラ観、世界観などなど)]

ん~~と・・・
詳細は、二子屋仮店舗でも、なんでデビデビワールド展開してるのか?
について語っていたりするのですが、この原作をご存知ない方に、「なんで、デビデビ?」という疑問へのちょっとしたお答えです。

一言で言えば、まあ、「原作が打ち切りで、しかも、出来が悪かったから(特にラストは最悪)」です(どきっぱり)
・・・・・身も蓋もない・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

あ、これは、あくまでも私見ですので、「素晴らしい出来!」とのご感想の方のご意見否定する気は毛頭ありませんので、そこは、本当に個人の意見ということで御容赦を・・・・
でも、やってる。骨身削ってまで、デビ本出してる。
ヘンですよね?
ええ、自分でもなんで、そこまで? と思います。切実に。
この作品のファンなんです! っていうなら、理解もしやすいのに、そうじゃないという(うわ~~~もうっ!)



でも、出来がいいとは・・・言えない・・・。客観的に分析すればするほど言えない(うわ~~ん)

なにせ、ストーリーに一貫性はないわ、担当のてこ入れ(?)が右往左往したのか「学園もの」なのか「ファンタジーもの」なのかの区別はないわ、話の流れはぎったんばったんで、いきあたりばったりで、その上、キャラの性格さえ、一貫性・・・どこ? という・・・・・・・・・・・・。
更には、カラー表紙など見ても、本当のところ主人公のソードの瞳の色さえ、ころころ変わるし。(しかも説明ないし)

加えてこういう「一貫性のない矛盾だらけのもの」を、『いいんだ! 俺がこれ好きだから、やっとるんじゃああああ! 文句あるならかかってこいっ!!!』的な、『作者の情熱で押し切る!』というパワーもないという。

初期設定と、キャラデザイン(の根元のところ。・・・衣装とかは、かなり趣味疑うところも多々あるので)と、バトルシーンがそこそこ描けてる以外、ほんと~~に・・・・哀しいぐらいに「いいマンガ」とは言えないのは、連載中、ず~~~っと、巻末を飾り続けていたことからも明らかでしょう・・・・(ああ、もう書いてて切ない)


ところが、このマンガ、恐ろしいことに「何でこういうことになるんだろう??」とあらゆる矛盾を追及し始めると・・・


実は、奇妙なまでに面白いという罠が・・・・・・

ええ、つまり散々罵倒しておきながらも、結局のところ「面白い」んですよ、このマンガ・・・
但し、その面白さは「自分の頭の中で、矛盾点の数々を全部解釈しまくる」という膨大な作業をしないと、面白さが分からないという、素敵に大変な面白さでもあるのです・・・・(泣)

というわけで、今もやってるわけです。
矛盾点だらけで、つっこみだらけの原作です.

でも、「どうして彼らはこうなのか? 何故彼らはこうなのか? 彼らの背景には何があってこうなったのか?」

全部原作では、ほぼ説明ゼロな世界ですので、正直なところ、デビデビというマンガはハマると、自分で全部「創り直し」というか、多分、読者一人ひとりが違う世界を作り上げていかないと楽しめないという、妙にハードルの高いマンガでもあって大変なのですが、未だ抜けられない罠にはまったままなわけです。
(馬鹿ですよね~~~~~)



でも、デビデビについて特筆するなら、あの初期設定は本当にすごいんですよ。
天使と悪魔の対立構造が、ほとんどニュートラルな視点とか。
天使と悪魔が、人間の双子の兄弟に憑依して、四人で一緒に・・・とか。

あと名前も、天使がイオス、悪魔がソード、イオスが憑依したのが神無、ソードが憑依したのが双魔
この名前も、実に魅力的。

地上でうっかり同居生活するようになった四人が、あれこれなす、ドタバタは最終的には世界をも巻き込んでという壮大な話に上手くもっていけそうなのに、ド失敗した上に、打ち切りになったとしか言えないマンガですが、それでも、デビデビほどに「悪魔」という存在を「ごく自然な生命体」として扱った作品は他に知りません。

ただ、本当に惜しいのが、あのマンガだけだと、「脳内補完を莫大にしないと楽しめない」という欠点が致命傷で、結果的に、自分達が幸せになりたくて、(というか、多分、あの設定とか、キャラとかいろんな背景がありそうなのに出してくれないから、納得いかなくて、我慢できなくて)、書き続けているわけですね。

とはいえ、読まれる方にとっては、もうあまりに過去の、それも忘れ去られたマンガなので、基本的に、「原作なしでも分かるように」「どの本から着手しても、1冊だけでも、分かるように」を念頭に、二子屋本舗でのデビ本は作られています。

(あ、でも、デビ以外もそういう傾向はあるかな・・・マイナーなものにハマる傾向強いから・・・ばかだ)

考えてみれば、これは、『連載中の作品についてサークル活動される、通常の同人活動』とは、ある意味、ちょっと違う点かもしれません。

だって、前提

①もうデビデビなんて知らない人が多数
②知っていても、ファンです! なんていう人が出現する可能性は極めて低すぎる
③天使と悪魔とか、双子の兄弟とか、そういう設定での本読んでみたいかな~~? ぐらいで、手にとってみて「あ、これなら読めるかな?」ぐらいで、1冊ごとに完結させていかないと、絶対に、そもそも「手にとってもらえない」!!!!!

というなんとまあな、三重苦・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

つまるところ「かろうじて、天使と悪魔と双子の兄弟が関る、少年漫画」という知識だけあれば、あとは、全部、「(うちの)本の中で説明してますから!!!」という構成にせざるをえないという。
(だって、流行ジャンルなら省ける説明も、全部書かないと、誰も覚えていないというか、知らないところ多すぎるので)

結果、ほとんどオリジナル? なことになりましたのは、まあ・・・仕方ありません。御容赦ください~~(苦笑)

だって、原作のこと知ってる人が、ほとんど壊滅に近い現状で、一人でも多くの方に(つまり、デビを知らない方にも)読んでいただくために、他の手段って無いのですもの!!!!!!! ええ、ないですわ(泣)

今でも、デビ原作知らないから・・・と知りごみする友人ナンパしてる日々ですが、結局「あ、大丈夫! 原作知らなくても読めるから!!!」と・・・・・・。


結局、二子屋のデビ本って・・・・通常なら「あ、そのジャンルなら!」という風に買ってくださる方は、ほとんどいらっしゃらないという、逆風の中でやってるものなので、「ジャンルの力」というものの追い風はまったくないということからの必然による作品になっているわけです。


でも、「天使と悪魔と双子」! このキーワードだけで、興味持ってくれる人いないかなあと今も思うわけです。

ええ、不完全な作品ですけど「デビデビ」という世界の面白さは、本当は、読み方によっては、すっごくすっごくたくさんある、勿体ないものなんだよ~~~~!!!!! と、叫びつつ。

結局、あの世界が好きだから。

好きで好きで、しょうがないから。

だから、やってる茨道。
まあ、同人ってそんなもの? かもしれませんが、それにしても、茨道にも程があるだろうと思います・・・・・・・。
(いつものこととはいえ・・・・・・・・・・・・一番本出してるジャンルが一番の茨道だから、他のジャンルもちょこちょこやってみてはいても、まだ、茨道とは遠い気がするという。あ、でもシムーンも相当に茨道かしら・・・・)
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ビアス

どうも、こんにちわ。
ビアスです。
久しぶりに来させてもらいました。

デビデビ、確かに滅茶苦茶な話だったというか……矛盾だらけの漫画でしたね。
いや、私は結構好きでしたが、あの滅茶苦茶さは擁護できません。
特に酷いと思ったのが魔界四元将編。
あれ、四人全員がサタンの魂で作られており、それをバジルは承知していて、フェンネルも薄々気づいていたわけですが……この辺りがやばいです。
なぜならバジルもフェンネルも、シャドウフェイス=サタンということに気づかなかったからです。
それどこか、ため口で話した挙句、バジルに至っては水の刃で斬りつける始末。
サタンの魂で作られいるのに、サタンが変装して目の前にいても気づかなかったというのは、かなり致命的かと思いました。

ちょっと長くなりましたので、また別の機会に書き込ませてもらいます。
では、今日はこの辺で。
失礼しました!
by ビアス (2013-04-05 13:57) 

Echidna

ビアス様
お久しぶりです!&コメントありがとうございます。

いや、ほんとに、デビデビ・・・滅茶苦茶な話でしたよね(泣)
そう、「結構好き」でも「擁護できないもんは、擁護できないのよ~~~~!!」とファンを泣かせる漫画というのも珍しいというかなんといいますか。


でも、デビをご存知の方が激減の中、すっごくすっごく、書き込み嬉しかったですv 是非また、語ってくださいませvvv

にしても、バジル君・・・・・(遠い目)デザイン的には、彼もかなり好みだったのに、ええ、あの設定の致命傷というか、あのストーリーテリングの致命傷!!!!!!

それでもまだデビ本書いてるあたり、キャラの魅力は確かにあるのに、ああ、原作者様・・・なんで、もうちょっと・・・とやっぱり落涙するのでありますが(溜息)

またいらしてください。あの漫画、広い心でツッコミやってると、ある意味中々楽しい(??)のは、確かなので(笑)
by Echidna (2013-04-06 00:35) 

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