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「何故、誰も私を愛さない?」 モンタギューパパ…(TT) [ロミオ×ジュリエット]

今週のロミジュリ…。

モンタギューパパ~~~~!!(滂沱)

悪役でしたから。
そりゃあ、悪役でしたからっ!(>_<)

もう殺戮の限り、悪逆非道の限りを尽くしまくって、挙句に、エスカラスの木まで枯らしちゃうよーな方でしたし、そもそもの発端は、「自分と母を捨てたキャピュレットの貴族への恨み」⇒「キャピュレット一族の抹消」という、逆恨みもいーとこな方でしたし!
もう、最初の最初の「革命劇」と謳われた時点で、最後は、「倒される立場」なのは分かっておりましたけど!


でも、でも、でも…半ば錯乱したマキューシオに背中を刺されるなんて…
しかも、朦朧とした意識の中で呟いた言葉が「何故、誰も私を愛さない?」

そりゃねっ!! あれだけ、悪逆三昧してたら、「愛」なんて得られないものだとは思いますけど、そんな正論なんて分からないほど、この方って、本当は、「愛」に飢えてたんでしょうね。

幼い頃、キャピュレットの貴族との間に自分を身篭りながらも、そのキャピュレットの貴族に捨てられた母と自分。
母は、愛してくれたけれども、身体を壊し、幼いうちに貧しさのどん底で亡くなって。

その後は、色ボケ先代のモンタギュー公をたらしこみ,
(「暴君」の中のワンショット、とってもとっても可憐な美少年だったかつてのモンタギューパパを、いやらしげになでさすっていた、先代のモンタギュー公は、ある意味、彼を『稚児』扱いで『養子』にしたんでしょうから、早死にしても同情の余地なっしんぐ。
ついでながら、パパが毒殺したというモンタギュー家の本来の嫡子(義理のおにーさんですな)だって、どーせ、美少年⇒美青年のパパに好き放題していたに決まってるので、こちらも、同情の余地なし!)、
後は、モンタギュー家の権力を握り、キャピュレット家への復讐のためだけに、キャピュレット王家の姫をたらしこみ、ぽいっと捨て…。

それでも足りなかったのか、キャピュレット王家の一族全員を殺しまくる、クーデターに走った、パパ。

皮肉にも、その結果、おそらくはささやかながらも、パパを愛してくれていたであろう、ロミオのママからの愛を失い、その後は、ジュリエットとであったロミオからの愛も失い。

「力があれば…」なんでも手に入ると、信じていた。信じるしか生きる術がなかった悲劇の暴君。

その「力」を求めるがゆえに、何もかもを失ったとも気づかずに。最後まで。

ジュリエットの「あなたは愛されたかったの?」の問いかけには明確には答えないまま息絶えたモンタギューパパ。
切ない一生だったなあと、思わずにはいられません。

多分、本当に欲しかったのは、優しい世界。
でも、逆の方向へ突っ走ってしまったんですよね。

しかしながら、ティボルトが「俺にはお前の血が流れている!」と、母を弄んだモンタギュー公に切りかかろうと復讐の宣言をした時のパパの反応は、
「こ、この私が、キャピュレットの血を増やしていたというのか!!」って、もしもし???

ティボルトにしてみれば「母の仇!」と「実の父」への宣戦布告だったのに、
パパときたら、自分の息子がロミオ以外にもう一人いたというショックよりも、「キャピュレットの姫(ティボルトの母)」が、子を産んで、それが育ってたということに衝撃を受けてたわけで…
なんだか、復讐の論点がずれてしまったようで、ティボルトには、ちと気の毒な気がしてなりませんでした(^_^;)

しかも、なんというか、ティボルトに剣を向けられてる衝撃よりも、ロミオにまで剣を向けられたのが、やっぱりショックだったのかなあという感じでもありましたし…
ジュリエットが、モンタギュー公の間に来た時には、すでに抵抗の意思はなくしてましたし。

そんなモンタギューパパにトドメを刺したのが、よりにもよって、半分錯乱状態のマキューシオなわけで、う~~~む~~~~~

まあ、ティボルトとロミオの二人が、父親殺しをせずにすんだのは、救いといえば救いなんでしょうか…。

さて、あと2話。

ジュリエットがネオ・ヴェローナのためにエスカラスの木の人柱になる運命は避けられないとして、原作に忠実にするなら、ロミオも一緒の道を行かないと、ロミジュリの看板に偽りアリですよね?
(あれは、最後、若い二人の犠牲のもとに、モンタギューとキャピュレットの和解がなるというのが基本ストーリーなわけですし)。

なので、まあ、多分、どうなるかはさておき、ジュリエットの運命=人柱を、ロミオも一緒に背負うんでしょう。

となると、気の毒に、キャピュレット家の姫君の血筋&モンタギューパパだって元はといえば、キャピュレットの血筋なわけですから、キャピュレットの血がかなり濃い 「ティボルト」が、ネオ・ヴェローナを託されるという貧乏くじに???
でもって、モンタギュー家の血統では、実は、あのオカマのウィリーが結構血が濃いようなので、モンタギュー家のことは、ウィリアムの肩に???(←考えるとかなり笑えますが…)

どうなるかは、謎だらけですが、最後に二人の悲劇がどうなるか。あと2話~~~~!!
パパはもういないけど(ぐっすん)

やっぱり、悪役でしたけど、モンタギューパパが一番魅力的だったと思います。
ええ、本当に。哀しい悪の華でした…。 


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