「弟の…なんだ」ティボルトお兄ちゃんっ(TT) [ロミオ×ジュリエット]
やはり、シェイクスピア4大悲劇の一つである以上、そらもう、ラストは変更できないだろうなとは思っておりましたが・・・・・。
でも、エスカラスの木に、今までもキャピュレットの娘たちが生贄になっていたって(汗)
お~~い・・・・なんか、随分と恐ろしいシステムで成り立っていたんですね、ネオ・ヴェローナ…。
そして、エスカラスの木に捧げられた娘は、永劫に苦しむって…もしも~~しっ!!
そりゃもう、ロミオじゃなくても、止めますわ(汗)
国が滅びるのは運命かもしれないけど、人柱は、いくらなんでも。
そのために戦うロミオ…ああもう、最初は、普通のお坊ちゃまかと思っていたのに、凛々しくなって(ほろり)
しかし、それ以上に、ド肝を抜かれたのが、ティボルトおにーちゃんの、『ブラコン』ぶりでした。
・・・・やはり、出会った早々に『兄上だったんですね』って、実に、なんのてらいもなく、無垢に受け止めてもらえたのが嬉しかったんだろうか…。
てか、モンタギューパパは嫌いだったけど、実際に出会った『弟』は、めっちゃ可愛かったってことですか? ティボ様!!!
なんせ、エスカラスの木に閉じ込められたジュリエットを救おうと必死なロミオを救おうとするために、剣を振るうティボルトの破壊力ときた日には、もう、唖然呆然!
弟のためなら、どこまでも突き進みますか、あなたは~~~!!!!!
最後に、ロミオが絶命してしまった後は、ジュリエットに『キャピュレットの娘であると分かっていてもお前を愛した』云々と、弟の思いをしっかり伝えるあたり・・・・どこまで、『お兄ちゃん』なんだ、ティボ兄様っ!!!!
そうしてついに、ラストシーン。
ジュリエットに埋め込まれたエスカラスの最後の力とジュリエット自身の生命の力で、ネオ・ヴェローナは、空中から浅瀬の海へとふわりと着水。・・・・良かったね、浅瀬で・・・深海だったら、沈みますがな・・・そのまま(汗)
でもって、それぞれのエピローグが出ていたのですが、・・・ここでも、最後にティボ兄様がっ!
それも、シエロと一緒に!!! ええ、あのロミオの『弟(笑)』の真白な竜馬のシエロちゃんですよ!
そのシエロに、乗っているティボルト…前には、ペトルキオの弟と妹を乗せてやって空を舞う。
ロミオの遺言になった「ペトルキオの弟と妹を竜馬に乗せてやってくれ」っていう願いを、忠実にかなえるあたり、お兄ちゃん…もうもうもう、その一所懸命さが涙を誘います・・・・。
それも、ロミオが森に離したシエロをどーやって探したんだ! 苦労しただろうになあ。
いや、ペトルキオの弟と妹を探すだけでも大変だったでしょうけど。
でもって、よくまあ、あのロミオ一筋のシエロが、これまた、ティボルトを乗せてくれたものだと。
無邪気な幼子たちが「お兄ちゃんの竜馬ってとっても綺麗!」と喜ぶのに対し、ほんの少しためらいがちに、でも、どこか嬉しくも、切なくもの微妙な表情と声で「いや…」と否定するティボルト。
「これは…弟の…なんだ」
弟っ!!
弟…その一言に、「愛しくて、可愛くて、そして、一所懸命だった私のたった一人の大切な弟」という万感の思いと、「兄上!」とロミオが呼んでくれたことへの喜びその他もろもろの感情がない交ぜになっていたように思えたのは、気のせい・・・では、ありますまい。
ティボ兄様! もうもうもうもうもうっ!!! あなた、どれだけロミオのことが好きなんですか~~~!!!!!!!!!!!!(絶叫)
・・・・というわけで、ロミオとジュリエット最終回は、えと、主役二人の切ない恋の物語もさることながら、ラストのティボルト兄様の『弟の…なんだ』に思いっきり、全部持っていかれた私でした(^_^;)
だって、本当に本当に、愛しそうな瞳で、語るんですもの!!!!
にしても、やっぱり悲劇は免れなかった二人・・・・・今は、安らかに、エスカラスに代わる(?)守りの木の中で世界へ恵みをもたらしつつ、二人共に永遠に。一緒にいられて良かったね、と思いつつ、そんな風に、きっと弟(ロミオ)と従姉妹姫(ジュリエット)を思い続けるティボルトなのだろうなと思ってしまったラストでした。
最後までどうなるかハラハラで、そして最後まで見事に、見せてくれました。
GONZOさんの力量に乾杯です!
にしても、あのティボルトの最後のシーンと台詞は反則ですよ~~~(^_^;)
脳裏に焼きついて離れないじゃないですか!
シエロも、きっと『あ、ロミオにーちゃんと同じ匂いがする。じゃ、いいよ。おにーちゃんのおにーちゃん。大にーちゃん? 僕ねえ、もうパパになったんだよ? 子供もいるの。 ロミオにーちゃんに見せたいのに、会いに来てくれないのかなあ?』とか考えているのかな…とか、ラストだけで、色々とイメージわきまくり多数。
はう~~~~~~~~
ずっと、シエロと一緒に、ロミオとジュリエットのこと思っていてあげてね、ティボ兄様。
いや、きっと、ず~~~~っと『弟』を思い続けるんでしょうけど、あの兄様。
って、最後に、誰が主役だったんかい? という感想ですみません(^_^;)
でも、それぐらいラストのティボ兄様のブラコンぶりはインパクト絶大だったのです。
おっき~~~!! 置鮎さんヴォイスと作画のコラボに、ノックアウト。
ともあれ、良いアニメでした。 悲劇でも清々しいアニメでした。 見ごたえのあるアニメでした。
スタッフの皆様、お疲れ様でした!
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