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ロスキャン24巻を読んで(最終巻の一つ前になるわけですが) [聖闘士星矢ザ・ロスト・キャンバス冥王神話]

4月発売でしたロストキャンバスの24巻

・・・・・上手い、やっぱり、この人上手い・・・・・・・と、感服した1冊でした。

いえ、連載中も、メフィストパパと、アスプロスにーちゃんという、この二大屈折キャラ(と、言っていいかと汗)の、鬱屈ぶりと、なんでまた、ああもひたすら偽悪趣味とも言えるほどに、変な道へ変な道へ行くかな??というキャラ二人の、これまた、「何故、最愛の者すらも死なせてでも」邪悪と言われる道へ踏み込んでいったかといえば・・・

それぞれはそれぞれに、どうしようもない何かがあって、そしてまた、それぞれに「切捨てながらも、その切り捨てたものは本当は切り捨ててはいけない大切なもので、二重三重に苦しみを自分で抱え込んで抱え込んで・・・」という、なかなかに表現しにくい屈折した心理と、同時に、それと匹敵するだけの「本当はおのれの望みなんて捨ててでも、なくしたくなかっただろう大切なものへの思いへの封印」という関係は、とても読み応えのある巻でした。

アスプロスにーちゃんは、弟のこと、ただただ愛したかっただけだったろうに。
メフィストはメフィストで、復讐よりもほんとはパルティータママと一緒の幸せだって頭をよぎったろうに。

でも、運命が捻じ曲げられて、そして、過ぎた時は巻き戻せないという。
「選択は可能性を捨てていくこと」というのはアニメ、シムーンの名台詞の一つですが、この二人はまさにそんな感じでした。


とっても残念なのは、これだけかけるなら・・・テンマのパパとアスプロスにーちゃんのことこれだけ丁寧に巻数かけてページ使って描くなら! 最後にアローンとハーデス様についても、コミックス2~3冊分ぐらい費やしてでも描いて欲しかったなあ!!!!!と(血涙)

入り組んだ人間関係をちゃんと描ける力量は確かに作者にはあったと思う分だけ、何故か、24巻で、残念にも思ったのでありました。

・・・だって、あと1冊で、アローンとハーデス様とテンマとサーシャちゃんの入り組んだ関係、全部描くなんて無理に決まってるもの~~~~~!!!!!!!(実際無理でしたし。テンマのとーちゃんが、アローンの身体を選んだ意味がどういうことだったのかとか、全然説明不足でしたし!)


でもまあ、24巻は確かに良い巻でした。

アスプロスにーちゃんの超絶ブラコンぶりと、メフィストパパのとってもな屈折ぶりが、実に良かったです。

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