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今、アニメ「伝説の勇者の伝説」の最終話が、気になって仕方ない! [アニメ 伝説の勇者の伝説]

・・・・・と書くと「おい・・・更新しないのは冬コミの原稿の関係かと思っていたら、何してるんじゃ」とか怒られそうなのですが・・・・・・・

しかし、しかし、しかし、気になって気になって仕方ないのですよ、アニメ版「伝勇伝」のラスト(関東では12/16(木)深夜が最終回)。

公式HPはこちらhttp://www.denyuden.jp/index2.html


何がそんなに気になるかといいますと、この作品原作は小説で長々と出ているのですが、まだ完結にはかなり遠く、結末は不明な状態でアニメはある意味「オリジナルな最終回」を迎えることになるわけです。

ここで・・・問題なのは、好みはともかくとして、この作品の原作・・・先に進むほどにかなり絶句したくなるほど「むごすぎる設定のインフレ(良くある強さのインフレというより、惨さのインフレ?)」とでも言いたくなるほど、凄まじいことになっていくので、某ケータイ7のラストじゃないですが、アニメが原作に近いテイストにするなら、かなり覚悟が必要・・・・と、かなり脅えているのが現状なのです(⇒たかがアニメでおろおろって・・・あんたねえ)

でも、アニメのスタンスは「狂った世界をなんとかしたい」と願う二人が出合って・・・からのスタートなので、エンドは是非、やはり「確かに、絵空事かもしれない。それでも、なんとかしたい」という、希望の持てるようなラストプリーズ!!!! と心臓がばくばくです。


これだけ心臓に悪いアニメは、「シムーン」のラストで、アヌビトゥフとグラギエフの二人がどうなるのかで、「あの二人が死ぬようなエンドだったら泣いてやる~~~!!!」とか叫んだ2006年以降、初めてかもしれません。

原作つきである以上、難しいことは多々あるとは思うのですが・・・・・願うのは、主人公ライナが願っているのは「シオンが思い詰めすぎないこと」である以上、そのライナの声がシオンに届きますように・・・ということにつきます。はい。


なんせ、アニメの伝勇伝でのシオンとライナの相思相愛ぶりは、見ているこっちが「こ、これが夫婦でなくてなんというのだ!!!!」と叫びたくなるくらいな魂レベルでのお互いへの思いがすごく強くて、なのに、運命に振り回されて、シオンの願いは「ライナのような魔眼の持ち主であっても、誰であっても、笑って昼寝して暮せる世界を、ライナに見せたい」・・・つまるところ「ライナが笑って暮せるようにしたい」、もっと言えば「ライナに笑って欲しい」ってだけだと思うのですが、そのためにシオンが「王」になって「力」を得ようとした結果、ライナの望まない「他者を犠牲にする王」やひいては「ライナ自身を犠牲にしなければならない運命」まで背負いこんでるとこがもう・・・!!


さて、来週、ちゃぶだいをひっくり返すエンドになっているか、ブラボーの拍手喝采となっているかは、神のみぞ知るところですが、でも、ライナも大概シオンのこと好きだな~~~と思うアニメです。

お互いが本気でお互いのこと(別に、カップリング的な意味を含めようと含めまいと)本当に大事なんだなあと、しみじみと感じさせてくれたアニメです。


そういえば、原作つきアニメといえば、屍鬼の夏野君と徹ちゃんの関係も、非常に絶妙でした。

屍鬼のアニメは原作がホラーものだとは思えないほど(いい意味で)、「ある時、人が己の命を守るために、他者を殺さなければならなくなったら? それが近しい人であったとしたら?」という、見方を変えれば、コソボやチェチェンにおける紛争のように「ある日突然隣人が敵となり、互いに殺しあう関係になった戦争状態の村の悲劇」に近い切なさを、アニメならではの美しい音楽と映像で表現しているのが見事だと、毎回喝采を贈っております。

人の死は哀しい・・・っていうのは、「殺戮姫」を描いたみさき速先生の作中の台詞でもありますが・・・

不思議なほど、アニメ伝勇伝と、アニメ屍鬼はそういう点で似ている「切ない優しさ」が似通っている、心に響くアニメです。


人は愚かだから戦争なんてきっと終わらないのだけど・・・でも、絵空事でも「平和」を祈らずにはいられない。
それは、憲法9条を愛して戦後を生きてきた日本人ならではの世界観かもしれないとも思います。

アメリカのように軍を雍して、己の正当防衛のためなら、子供であろうと殺してOK!という精神が隅々まで行き渡っている世界では、こういう作品は生まれないでしょう。

そういう意味では、シムーンも「敗戦国日本」だからこそ生まれたアニメでもありました。


平和は、難しい。でも、平和を願わずにはいられない。
それがかりそめでも、絵空事でも。

と、何故かこのアニメでは痛切にそれを感じたのでした。

余談ながら、松本清張の「球形の荒野」も、(先日のドラマは・・・何かちょっと違うと思わざるをえませんでしたが・・・)、大切な家族のために平和を願うという、でもその願いが、「戦争中」においてはいかに難しいものかということを、そして戦争の傷痕は簡単にはなくならない痛ましさを描いた名作と思います。


ライナの願いは、多分、自分の瞳(だけじゃないみたいですけど・・・・化け物じみた力の持ち主で暴走すると、核兵器か?みたいなことになるみたいなので)が、誰かを殺す必要のない穏やかな世界。

自分が生きることが許される世界。

それは絵空事でしかないと思っていたのに、叶えてくれると約束してくれたシオンの言葉は「実現しようとしまいと」多分心の宝物。

だから、今も昔もライナは「シオンが思い詰めすぎて(それも、世界を平和にするなんていう難しいことのために、どうしても犠牲を出すことを全部、哀しみと絶望として受け止めながら・・・無茶をして)、シオンがシオン自身を嫌いになったり、しないこと」が願いなんだろうなあと・・・アニメのライナを見てるとそう思います。

困ったことに、シオンはシオンで、そんなライナのことを「彼が普通に笑っていられる世界にしたい」=「ライナが自分を化け物として、死にたいような世界においておきたくない」=「ライナに安らぎを」=ライナを守りたいなんですが、この二人、アニメだとお互いのことが好きすぎて、大事すぎて、運命がこじれてるのか視聴者の心臓に悪い事このうえないです・・・・・・・・・・(はらはらはら)


だけど、きっとシオンがどれだけ道を踏み外しても、「人を犠牲にすることに悩むシオンが好きなライナ」でいて欲しいなあと思います。

シオンの方は・・・普通に、ライナのこと好きですね(笑)ライナに嫌われたくない一心で、全ての行動原理が決まっているような困った王様ですが、そういう彼が私のツボなのは・・・そりゃあ、ロストキャンバスでの教皇セージ様が統治者としての痛みを優しさゆえに抱えながらも耐えている姿にノックアウトダウンされた私ですから、とーぜんですv


はい。白状します。
アニメの伝勇伝のアニメシオンを見て「どこか、セージ様に似てる・・・・?」なんて思ったのが、転がりの一里塚でした!!!!!!!!!

ああ、最終回まで心臓が痛い・・・痛いなあ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ふう。(長々と語ったら少し、解決?でもないか。うん・・・・冬コミ原稿原稿原稿・・・・・・ライナ・・・・・シオン・・・違うだろっ!!! 自分ツッコミしてばかり)
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「直chan」

 私は、原作を読んでいませんので、シオンがどんどん壊れて行くと噂に聞いても、あまり信じられませんでした。最近になって、アニメの方が、話の流れについて行けない程、テンポの早い急展開を見せていますし、確かに、中途半端な状況で、どうまとめるかは、気になるところですね。
by 「直chan」 (2010-12-12 03:53) 

Echidna

直chan様
コメントありがとうございます。

はい。実は私も、原作には手を出しておりません。
(本を手にして、ざっとあらすじを見つつ、先の展開までぱらぱらとページをめくっただけで、何故か『ぞっとするほど』の恐怖感といいますか、ライナにとってあまりにも惨すぎる展開の連続に、パタンと本を閉じてしまったというのが正確なところですが・・・汗)

はい。アニメは、ある程度原作の設定や展開を知っていないと分からないよな急展開を見せている(思わず、原作小説ファンへのサービス?? と首を傾げたものですが)その一方で、原作そのものとはちょっと時系列的な面で色々組み替えているようでもあり、おそらく「アニメオリジナル」的な落ち着きの良いラスト・・・になるのかな? と期待半分、中途半端だったらどうしようの不安半分、そして、何よりもアニメをアニメとして(原作小説を見なかった状態で見たと仮定した場合)、このアニメ伝勇伝のライナって、本当に本当に素でシオンのことが好きで、大切で(素直にのろけているとしか言えない発言多数ですし・・・笑)、シオンはシオンで素でこれまたライナが好きで好きで大切でしょうがない・・・ということだけは、細かな設定の急展開の良し悪しはさておき、筋が通っているので、この二人の「互いを救いたい」と「互いを信じている」のだから、エンディングの「なのにこの声は届かない」なんてことのないようにと、祈るばかりです。

ずっとアニメではライナの苦悩が続いていましたが、今は、シオンがライナへの罪悪感(多分、ティーアに対して、『化け物』と一度言ってしまって、それがライナに対しても化け物と言ってしまったのと同じという悔恨)他、色々背負い込んでもう自分の苦痛さえ分からなくなっているの? というぐらい大変なことになっているようなのですが、そんなシオンを「あきらめてやらない」というライナの次回予告の台詞に、一縷の望みを託していたりします。


どうしても、小説が未完結なのでアニメオリジナルのラストは、こうした場合難しいのだろうなというのは百も承知の上で、祈る思いばかりです。


ややこしい運命を背負っている、シオンとライナの「二人のための昼寝王国」の夢が絵空事でも、かなうようなかすかな望みの残るエンドたれと。

なお、フェリスさんは・・・アニメのフェリスさんは男前で、なんだかライナとシオンの二人の本当に良き友人だなあ~としみじみします。

ラストにフェリスがどう絡んでくるのかも気になりますが、ライナが一度行方不明(通称・家出(笑)・・・奥さんの家出ですか? と、公式HPの人物関係図を見て大笑いしたものですが)となった時に、「お前な、シオンが平気だと思っているのか?」などと、二人が傷つけあうことのないように、橋渡ししてくれる男気溢れるところが大好きです。

ジョークでしょうけど、アニメの話の途中でシオンとベッドの上でじゃれてるライナを見たフェリスが「そうか、世間の風は冷たいだろうが、幸せになライナ」なんて言っている、あんな風な三人でいつまでも・・・と、仮に最終回が、ちゃぶ台ひっくり返しなことになっても、やっぱり祈ってると思います。


気になる最終回。

ご賛同ありがとうございました。


にしても、原作知らないと分からないところ多数とはいえ、手を出すには怖すぎる原作でもあります・・・・(ええ、なんか、不幸設定が半端でないので・・・)

by Echidna (2010-12-13 02:43) 

むつ君

 私も原作未読です。最初はあまり期待してないで見てましたけど、今期のアニメの中では一番はまっています。なんだか中途半端な終わり方をしそうですが、いいエンドであることを願っています。
by むつ君 (2010-12-17 21:07) 

Echidna

むつ君様
コメントありがとうございます。
関東圏では、最終回放映終了しましたが、そうですね、当初覚悟していた「ちゃぶ台引っくり返し(笑)」には、ならずにすみました。

話としては、なんら解決してませんし(おい)、なんでそうなるのか?についての細かな設定については「気になる人は原作小説買って読んでねv」なところは随所でしたが、ただ、ライナとシオンの関係性にブレがなく、むしろこのアニメのスタートから首尾一貫して、お互いがお互いをすごく想い続けている(けど、お互いに微妙に隠し事というか、素直でないというか)、キャラの心情の流れだけは、しっかりとメッセージ性を持って伝えてきてくれた作品でしたので、「いいエンド」と私は評価して良いのでは?と思っております。

原作が未完結のアニメ化ってほんとに難しいなあというのを感じさせられた作品でもありましたが、私は個人的に、アニメのこの伝勇伝のラストでいいと思いました。

ライナとシオンに幸せあれ! と思えましたからv
(そして、フェリスさんは最後まで男前でしたv)
by Echidna (2010-12-18 00:51) 

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