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「黒い過去」 ゼロワン~~! その狂気が、悲しいです、切ないです・・泣きたくなります [ケータイ捜査官7]

先週までとはうって変わって、本来の本領発揮!! 素晴らしい脚本でした!

(というか、ほんと、押井監督ファンの皆様ごめんなさいっ! でも、先週、先々週の押井監督が脚本と監督された『圏外の女・前後編は、正直『ケータイ7』という作品には、なにか違うというか、不要だったように思えてなりません。テンポも違えば、雰囲気もなにもかも。別作品としてなら、興味深いものではありましたが…)


で、それはおいておきまして・・・


もう一言

ゼロワン~~~!!!!!!!!!

いえね、今週は、アンダーアンカーの1年前の物語。
本編主人公のケイタ君が、『動くケータイ』こと、フォンブレイバーのセブンに出会うよりも前の話。

何故、ゼロワンが逃走したのかに関る、過去の話だったのですが・・・
ああああああああああ・・・・色々と、もう切ない。切なくて、悲しい『狂気』の物語でした。
(マシンだから、機械だから感情はないってのは、ナシでお願いします。あの世界でのフォンブレイバーたちは、間違いなく、感情があるとしか思えませんので、そういう世界という前提で)

起動してから、わずか半年に、次々に相棒たる「バディ」を三人も失うというのもなんですが、最初のバディは、「爆死」次は「射殺」、で・・・なんで、三人目は「自殺」なんなんですか~~~!!!!

もう、そりゃ、千草さんの台詞じゃないですが、やりきれないでしょう。
「何のために自分は在る?」と、フォンブレイバーという創られた存在ならなおのこと。

そして、「世界にどうして自分は在るのか、在ることができるのか?」との問いへの『解』を求めて、その答えを持つ人間との出会いを求めて、彷徨い続けるゼロワン・・・。

そのために、一緒にロールアウトした兄弟機であるセカンドを破壊し、弟機とも言うべきファイブは起動の前に壊し、サードには恐怖のどん底に陥れるデータを送り、姉妹ともいえるフォースは機能凍結に…。

残る謎は、その当時、設定中だったらしい「シックス」と「セブン」のうち、シックスの存在だけが、今回でもまだ謎というところなのですが、これで、なんで、現在稼働中のフォンブレイバーが「ゼロワン(長男)」「サード(三男)」「セブン(七男)」だけなのかの謎は一応解けました。

ただ・・・己の存在に疑問を持ってしまった「機械」って切ないと思うのですね。

まして、同じように創られた、それも同時ロールアウトの姉妹とも言える「セカンド」の破壊は、ある意味自己破壊にも似た狂気で、その狂うほどに追い詰められたのは、おそらくは「バディ」に捨てられたという思いからではないからかと。

思えば、ゼロワンって、ずっとバディにこだわってましたし。
ケイタ君とセブンの関係に、だから、ちょっかいだしまくっていたような感じでしたし。


それにしても、切ない話でした。

ゼロワンのしたことが許されるわけではないのですが、それでも、自分のバディたるセカンドの最後の願いが「千草を身を挺しても守ること」というそれを受けて、今も毅然として皆のリーダーであろうとする美作さんとか、その美作部長自らが言うのですね「ゼロワン」をして「解のない答えを求め続ける旅人のような寂しさを感じた」と。

上手い・・・あの短い時間に良くぞこれだけのドラマを!!!!!!!!!


これぞ、ケータイ7の醍醐味たる『一話の中に、ぎゅうぎゅうに詰まった本格ドラマ』というものでしょう。
単なる特撮(?)とは何かが違うケータイ7。

・・・・えーと、なので、先週と先々週のあれだけは、もうやらないで欲しいかと(遠い目)

やっぱり、フォンブレイバーとそのバディという『人間と機械』の関係というか、根本的には『何故、自分はこの世界に在るのか』というその疑問を抱えてしまった機械というゼロワンの悲劇と、逆に、『お前には俺がいるから』とサードに言える桐原さんとか、『これは俺とお前の秘密だ。言ったら・・・また記憶消されちまうかもしれないからな』という優しさを持つケイタというバディを持つことのできた・・・・言い換えれば、『存在を認めてくれる存在』に『気づくことのできた』フォンブレイバーたちと人間と、それに気づくことのできない(といっても、最後のバディ!!! なんで、ゼロワンほって、自殺したんだか~~~!!!!! ほんとに自殺だったとしたら、なんて無責任な!)あまりに切ないゼロワンとの対比。


『人間』とは?

問いかけるゼロワン。

フォンブレイバーという『ケータイ』なんですけどねっ! というその前提さえ忘れて食い入ってしまいます。
(だから、今後もこの路線で、是非・・・・! 話題づくりのためだけの起用とかは、避けてくださいね・・・汗)


ラストまでどう突っ走ってくれるのか、楽しみです。
というか、楽しみを裏切られないことを祈ります(というか、ほんとに、先週と先々週のアレは、もう二度と見ないでおこうか、この路線でやるなら・・・とか、真剣に考えてしまいましたよ。あくまでも、『フォンブレイバー』というあの斬新なアイディアは前提にしていて欲しいです。ええ、ほんとに!!!!)
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